Japanese
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講座 医療・保健で必要なデータベース
2.脳卒中機能回復評価システム(RES)
Recovery Evaluating System for Stroke Rehabilitation.
長崎 浩
1
Hiroshi Nagasaki
1
1東京都老人総合研究所運動機能部門
1Department of Kinesiology, Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology
キーワード:
データベース
,
脳卒中
,
機能評価
,
予後予測
,
リハビリテーション
Keyword:
データベース
,
脳卒中
,
機能評価
,
予後予測
,
リハビリテーション
pp.703-708
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107923
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データベースを定義する
共同利用することを指向する情報の集まりをデータベースという.これを「医療・保健で必要なデータベース」と限定すれば,「情報」とは患者が発信する信号のことになる.患者をさらに「リハビリテーション専門施設で入院治療する脳卒中患者」と限定すれば,本稿が紹介するRESとなる.
データベースは共同利用される.大きな病院は医用データベースを使用しているが,これも共同利用である.これをリハビリテーション医療に限定すれば,特殊な事情が生じる.リハビリテーションはチーム医療である.医師だけでなく看護婦から各種療法士にいたる専門職の共同事業である.RESはこれらリハビリテーション専門職の共同利用を指向している.チーム・アプローチとは名ばかり,勝手にやる専門職の寄せ集めという現場も多い.この欠点を克服するにはリハビリテーション医療の理念と共に,対象患者についての共通認識が不可欠だろう.少なくとも,各専門職が共通言語を使わないといけない.共通言語の集まりがデータベースである.
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