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報告
回復期リハビリテーション病棟における脳卒中クリティカルパスの入院1か月時点での達成目標
The goals and objectives at the initial one month of hospitalization in the stroke critical pathway in convalescent rehabilitation ward.
桑田 稔丈
1
,
徳永 誠
2
,
鳥羽 優美子
1
,
三宮 克彦
1
,
渡邊 進
2
,
中西 亮二
2
,
山永 裕明
2
Kuwata Toshitake
1
1熊本機能病院総合リハビリテーション部
2熊本機能病院リハビリテーション科
キーワード:
脳卒中
,
予後予測
,
回復期リハビリテーション病棟
,
クリティカルパス
Keyword:
脳卒中
,
予後予測
,
回復期リハビリテーション病棟
,
クリティカルパス
pp.159-163
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101118
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要旨:本研究の目的は,脳卒中クリティカルパスにおいて,自宅退院という退院時目標を達成するために必要な,入院1か月時点での達成目標を明らかにすることである.当院回復期リハビリテーション病棟から退院した脳卒中患者229例を対象に,入院時,入院1か月後,退院時における,障害老人の日常生活自立度判定基準(自立度),移動能力,機能的自立度評価法(functional independence measure:FIM),退院時転帰について後向き調査を行った.その結果,自宅退院を目指すには,退院時に独歩が可能であること,退院時に独歩が可能となるためには,入院1か月後の自立度において「屋内での生活は何らかの介助を要し,日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保ち,車いすに移乗し,食事,排泄はベットから離れて行う」という基準以上であることが重要であった.また,入院1か月後にその基準以下であっても,入院から1か月間のFIM増加量が21点以上あれば,退院時に独歩を獲得できる可能性があった.今回の調査は,回復期リハビリテーション病棟におけるリハビリテーションの効果を反映した脳卒中の予後予測として,また脳卒中クリティカルパスで達成目標を設定する際の基礎資料として有用である.
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