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特集 重度障害者のリハビリテーション
教育・社会・職業的リハビリテーション
重症心身障害児の教育―養護学校における教育の現状と今後の課題
The Education of Severely and Profoundly Multiply Handicapped Children; Progress and Problems in Special School.
金井 一男
1
Kazuo Kanai
1
1横浜市立大綱養護学校
1Yokohama Public Otsuna Special School
キーワード:
重症心身障害児教育
,
養護学校
Keyword:
重症心身障害児教育
,
養護学校
pp.971-974
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107737
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はじめに
肢体不自由養護学校の在籍児童生徒が年々重度化・重複化しているといわれて久しい.ここ数年はその傾向に拍車がかかり,学校現場が厳しい状況の中にさらされている.もうこれ以上の重度化・重複化になんとか歯止めをかけ教育本来の姿に戻したい,と願う反面,時代とともに学校教育も変化しなければ,と現状を認めながらも,その厳しい状況に困惑しているのも事実である.
そのような肢体不自由養護学校では,今なにが課題となり,それらにどう対処しているのかを,横浜市立のミニ養護学校と呼ばれる,全国でも例を見ない重症心身障害児のための肢体不自由養護学校の実践を通して見てみたいと思う.
なお,文中に重度・重複障害児と重症児の二通りの用語を使っている.教育の中では重度・重複障害児と用いるのが通例で,重症心身障害児と同意語と解釈してもらいたい.
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