Japanese
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特集 重度障害者のリハビリテーション
教育・社会・職業的リハビリテーション
30歳のサリドマイド胎芽病児
Thalidomide at Thirty.
栢森 良二
1
Ryoji Kayamori
1
1帝京大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
サリドマイド胎芽病
,
いしずえ
,
上肢障害
,
聴覚障害
,
外貌奇形
Keyword:
サリドマイド胎芽病
,
いしずえ
,
上肢障害
,
聴覚障害
,
外貌奇形
pp.965-969
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107736
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はじめに
すでに30年以上が経過し,社会的に衝撃を与えたサリドマイド胎芽病の発生経過について知らない世代が多くなってきている.この薬剤禍は,奇形学,発生学,遺伝学,臨床薬理学の発達を大いに促し,さらに疫学調査学の重要性を確立した.また厳しい薬品規制法を生み出し,薬剤副作用の国際的な情報交換を活発にした.
サリドマイド胎芽病(thalidomide embryopathy)の発生経緯,障害学,サリドマイド剤の流転,英雄物語などの詳細な記述は別な機会に譲り,今回は,サリドマイド胎芽病児(以下,サリ児)自身の言葉で,いま直面している問題点などについて記述する.
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