特集 本気で看護研究に取り組むために
看護学教育研究の現状と今後の課題
杉森 みど里
1
1千葉大学看護学部
pp.811-815
発行日 1993年11月25日
Published Date 1993/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900688
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はじめに
かつては看護関係の学会に研究発表論文が集まらず,学会準備委員の方々から苦労話を聞かされたものだった.しかし,1985年度から,日本看護協会の主催する日本看護学会に論文の査読制が導入され10年経つか経たぬ内に,発表論文は数の上では急激に増えている.最近では学会数も看護学研究とその周辺領域を含め50に迫ろうという活況を呈し,喜ばしい反面,問題も見えてきた.この辺で看護学研究の現状と今後の課題について,整理してみる必要性が出てきたように思われる.
看護学研究について述べようとする時,施設内あるいは病院内で行なわれる看護研究や学生の研究指導にかかわる問題など,様々な視点がある.本稿では,特に看護学教育の視点から教員の研究実践を中心に述べる.
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