Japanese
English
特集 重度障害者のリハビリテーション
医学的リハビリテーション
家庭復帰への援助
精神分裂病を伴う脊髄損傷患者
Rehabilitation for Spinal Cord Injured Patients with Schizophrenia.
赤星 和人
1
,
永田 雅章
1
,
千野 直一
2
Kazuto Akaboshi
1
,
Masaaki Nagata
1
,
Naoichi Chino
2
1国立療養所村山病院リハビリテーション科
2慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, National Murayama Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
脊髄損傷
,
精神分裂病
,
リハビリテーション
Keyword:
脊髄損傷
,
精神分裂病
,
リハビリテーション
pp.927-930
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107728
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はじめに
精神分裂病患者が自殺企図,あるいは異常体験に支配されての高所からの飛び降りにより脊髄に損傷を負うことは容易に考え得ることである.しかし,精神分裂病を合併した脊髄損傷(以下,脊損)患者のリハビリテーションに関しての報告はほとんどなされておらず,それがいかに困難な道であるかを想像させる.
当院は脊損病棟80床を有し,急性期治療とともにそのリハビリテーションにも力を入れており,少数ながらも精神分裂病合併症例も経験している.今回はその経験を紹介するとともに,精神分裂病合併脊損患者のリハビリテーションおける問題点とその対応につき検討することにする.
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