今月の主題 精神疾患をめぐる臨床検査
話題の病気
精神分裂病
増井 晃
1
,
加藤 進昌
1
Akira MASUI
1
,
Nobumasa KATO
1
1滋賀医科大学精神医学講座
キーワード:
精神分裂病
,
抗精神病薬
,
ドパミン
,
死後脳
,
神経伝達物質
Keyword:
精神分裂病
,
抗精神病薬
,
ドパミン
,
死後脳
,
神経伝達物質
pp.1753-1758
発行日 1989年12月15日
Published Date 1989/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914210
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精神分裂病は代表的な精神疾患でありながら,病因や病態生理については不明な点が多い.1952年に抗精神病薬が臨床に登場してからは,ドパミン神経系を中心として基礎的な研究がなされ,脳内での異常が明らかにされつつある.それに伴い,古典的な精神分裂病の診断概念も見直しが必要となってくるかもしれない.死後脳やモデル動物の研究からPETや新しい方法での体液の研究へと進んでおり,その臨床への適応が待たれる.
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