Japanese
English
特集 重度障害者のリハビリテーション
医学的リハビリテーション
家庭復帰への援助
重度慢性関節リウマチ
Rehabilitation for the Severely Disabled Patients with Rheumatoid Arthritis.
水間 正澄
1
,
森 義明
1
Masazumi Mizuma
1
,
Yoshiaki Mori
1
1昭和大学医学部リハビリテーション医学診療科
1Department of Rehabilitation Medicine, Showa University, School of Medicine
キーワード:
重度慢性関節リウマチ
,
家庭復帰
Keyword:
重度慢性関節リウマチ
,
家庭復帰
pp.931-935
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107729
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はじめに
慢性関節リウマチ(以下,RA)は原因不明の進行性の難治性疾患であり,関節症状を主体とするが,さまざまな関節外症状も呈し,それにより引き起こされる障害も多様である.RA患者のうち重度障害のもので寝たきり(bed-ridden)または家庭に閉じこもりきり(home-bound)の患者は10~20%といわれ,身体障害者手帳交付状況で1~2級の重度身体障害者の約10%をRA患者が占めているといわれる1).
近年,RAの治療が早期診断,早期治療へと向かいリハビリテーションも早期からの対応がなされつつある.しかし,長期経過をみた最近の報告では,患者の半数は初診後6年で重度,10年で非常に重度の機能障害を呈していたとされており11),重度RAへのリハビリテーション的対応は今後も重要な課題であるといえる.
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