Japanese
English
◆研究と報告
精神および身体負荷に伴う手掌部発汗現象(第一報)—健常者と分裂病患者の観察
Changes in Palm Sweating Rates in Normal Subjects and Schizophrenics under Mental and Physical Stress
小林 正義
1
,
牛山 喜久
1
,
冨岡 詔子
1
,
小林 正信
2
,
大橋 俊夫
3
Masayoshi Kobayashi
1
,
Yoshihisa Ushiyama
1
,
Noriko Tomioka
1
,
Masanobu Kobayashi
2
,
Toshio Ohhashi
3
1信州大学医療技術短期大学部
2信州大学医学部精神医学教室
3信州大学医学部第1生理学教室
1Department of Occupational Therapy, School of Allied Medical Sciences, Shinshu University
2Department of Psychiatry, School of Medicine, Shinshu University
31st Department of Physiology, School of Medicine, Shinshu University
キーワード:
精神性発汗現象
,
精神分裂病
,
局所発汗量連続記録装置
Keyword:
精神性発汗現象
,
精神分裂病
,
局所発汗量連続記録装置
pp.102-109
発行日 1994年5月15日
Published Date 1994/5/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:精神性発汗現象の基礎的観察データを得ることを目的に,局所発汗量連続記録装置を用いて,健常者と精神分裂病患者の精神および身体負荷に対する手掌部局所発汗現象(精神性発汗)を観察した.健常者,分裂病患者ともに手掌部局所発汗量には個人差が顕著であり,精神負荷時の分裂病患者の発汗量は健常者と比し明らかに少ない傾向を示した.5つの品目を記銘し再生するという精神負荷は,暗算や数の逆唱と同様に精神性発汗現象を誘発しやすい負荷であった.手を握る負荷による対側手掌部の発汗量は,健常者,分裂病患者ともに多く,精神性発汗現象の観察にあたり末梢性要因や個人差を検討する際の有効な指標になると思われた.
Copyright © 1994, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.