Japanese
English
◆研究と報告
精神病後抑うつを呈した精神分裂病患者に対する作業療法
The role of occupational therapy in the treatment of schizophrenic patients with post-psychotic depression
簗瀬 誠
1
,
中元 理恵子
1
,
榎本 貞保
1
,
内匠 保子
2
Makoto Yanase
1
,
Rieko Nakamoto
1
,
Sadayasu Enomoto
1
,
Yasuko Takumi
2
1鹿児島大学医療技術短期大学部
2児玉病院
1Department of Occupational Therapy, College of Allied Medical Science, Kagoshima University
2Kodama Hospital
キーワード:
精神分裂病
,
精神病後抑うつ
,
外勤作業
Keyword:
精神分裂病
,
精神病後抑うつ
,
外勤作業
pp.201-206
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
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- 参考文献 Reference
要旨:精神分裂病患者では,精神病後抑うつが長期間継続し,積極的な働きかけによっても精神的易傷性から退院に至らない患者も少なくない.今回我々は,活動性の低下した状態が長期間続いた精神分裂病の患者に対して退院を目的とした作業療法を実施し,その結果,患者は精神症状を含むさまざまな反応を示しながらも外勤作業を経て退院へ至るという経験を得た.そこで,退院までの経緯と患者が面接で話した内容を経時的に分析し,退院への働きかけを継続できた要因について検討を加えた結果,症状の性質とチーム医療の体制がその要因と考えられた.
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