Japanese
English
◆研究と報告
精神分裂病患者における興味調査
Patients with schizophrenic disorders and a check list of their interests
美和 千尋
1
,
安藤 陽子
2
,
佐藤 陽子
2
,
田村 好弘
1
,
井神 隆憲
1
Chihiro Miwa
1
,
Yoko Ando
2
,
Yoko Sato
2
,
Yoshihiro Tamura
1
,
Takanori Igami
1
1名古屋大学医療技術短期大学部作業療法学科
2愛精病院
1Department of Occupational Therapy, Nagoya University College of Medical Technology
2Aisei Hospital
キーワード:
精神分裂病
,
興味調査
,
日常生活行動
Keyword:
精神分裂病
,
興味調査
,
日常生活行動
pp.420-425
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
- 販売していません
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- サイト内被引用 Cited by
要旨:精神分裂病患者は生活障害者といわれ,特に社会生活行動において自立することが困難である.この精神障害者における社会行動の自立度低下には,活動に対する興味が低下していることが考えられる.
そこで今回,精神分裂病患者(平均年齢49.6±11.3歳)と健康成人(平均年齢48.4±11.1歳)21名を対象とし,NPI興味チェックリストを改変したものを用いて,教育・文化,身体的スポーツ,手工的技術を要する活動,日常生活活動,社会的レクレーションの各活動における興味について精神分裂病者と健康成人との比較検討を行った.精神分裂病者は健常者に比べ活動への興味が有意に低下しているのが観察された.しかし,日常生活活動においては他の活動と比較して保たれていた.精神分裂病患者の興味の低下には精神症状と長期入院によるホスピタリズムが影響していることが推察された.
Copyright © 1996, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.