Japanese
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実践講座 リハビリテーション看護テクニック
4.脳性麻痺患者―長期入園における看護
Rehabilitation Nursing for the Long-term Hospitalized Children with Cerebral Palsy.
花本 サチ子
1
Sachiko Hanamoto
1
1千葉リハビリテーションセンター
1Chiba Rehabilitation Center
キーワード:
脳性麻痺
,
肢体不自由児施設
,
単独入園
Keyword:
脳性麻痺
,
肢体不自由児施設
,
単独入園
pp.873-879
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107714
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はじめに
脳性麻痺(Cerebral Plasy)(以下,CPと略)は受胎から新生児期,すなわち,脳の発達途上の時期になんらかの原因により脳に損傷を受けた結果生じる,永続的な中枢性の運動機能障害である.脳の損傷部位,範囲,時期によって障害の程度は異なってくる.さらに精神発達遅滞,てんかん,言語障害,視・聴覚障害,行動異常等を伴うことが多い.看護も専門的能力のみならず,各々の患児に対する柔軟な対応が必要である.
当センター肢体不自由児施設「愛育園」に入園するCP児は,低年齢,重度化,重複化の傾向を示し,訓練的な要素に加え,医療的側面に関わる看護が,かなりの比重を占めてきている(図1).
入園の目的は機能訓練,ADLの改善,整形外科的手術,集団参加による社会性の向上などである.しかし,四重五重の障害を有する児が単独で長期入園することによって生じる問題は多く,心身の発達,親子関係,地域社会での生活に大きな影響を及ぼす可能性がある.当園において,これらの問題解決に向けてどのように援助しているか,看護の立場より述べてみたい.
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