一頁講座 リハビリテーション関係法規
10.労働者災害補償保険法―障害認定,義肢装具等の給付等について
白野 明
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
キーワード:
労災保険法
,
障害認定
,
義肢装具
,
アフターケア
Keyword:
労災保険法
,
障害認定
,
義肢装具
,
アフターケア
pp.881-882
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107715
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障害補償と補償等級
労働者災害補償保険法では,業務上傷病またはいわゆる通勤途上傷病の「治癒」後に残った身体障害に対する給付を行っている.このうち,業務上傷病によるものは障害補償給付と呼び,通勤途上傷病によるものについては,災害補償責任は無いと言う立場から単に障害給付と呼んでいるが,この両者に内容的な違いはない.(以下,両者を含めて障害補償と呼ぶ.)
障害補償は,障害による労働能力の喪失に対する損失補填を目的としているから,対象となる障害は当該傷病との因果関係が明らかで,かつ将来においても回復困難と見込まれるものとされている.また,障害程度の評価は,療養の効果が期待できなくなった時点(労災保険法でいう「治癒」「症状固定」)で行うことになっている.
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