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短報
肩関節外転に伴う上腕骨外旋に及ぼす肩峰と上腕骨頭の形態の影響:予備的研究
Analysis of Morphology of Acromion and Humeral Head influencing on Degree of Arm External Rotation accompanying Shoulder Abduction: Preliminary Report.
塚本 芳久
1
,
井上 桂子
2
,
高橋 利幸
2
Yoshihisa Tsukamoto
1
,
Keiko Inoue
2
,
Toshiyuki Takahashi
2
1川崎医科大学リハビリテーション科
2川崎リハビリテーション学院
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
2Division of Physical and Occupational Therapist Training, Kawasaki Medical School
キーワード:
肩関節
,
上腕骨外旋
,
肩峰下角
,
インピンジメント
Keyword:
肩関節
,
上腕骨外旋
,
肩峰下角
,
インピンジメント
pp.685-687
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107672
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はじめに
肩関節を挙上する時,大結節が肩峰に衝突しないように上腕骨は外旋する1).高木2)はこれを定量的に計測し,肩峰が前傾している人ほど上肢挙上時に上腕骨の外旋が大きい傾向を認めた.彼は肩峰が後方に傾いている人ほど,烏口肩峰アーチの前方部分と大結節との間隔が広くなり,上腕骨が無理に外旋しなくても大結節は烏口肩峰アーチの下に滑り込むことができるようになると述べている.
筆者らは今回,上腕骨頭側の要因も肩関節外転に伴う上腕骨の外旋の程度に影響しているものと考え,肩峰の傾きとあわせ検討を加えた.
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