症例
Salter-Harris II型の上腕骨近位骨端線損傷後に上腕骨頭壊死を生じた1例
古江 幸博
1
,
田村 裕昭
,
川嶌 眞人
,
渡邊 裕介
,
小杉 健二
,
川嶌 眞之
1川嶌整形外科病院
キーワード:
X線診断
,
肩関節
,
骨壊死
,
骨疾患
,
内固定法
,
骨ワイヤー
,
MRI
,
術後合併症
,
上腕骨
,
スポーツ障害
,
成長板
,
上腕骨頭
Keyword:
Bone Diseases
,
Athletic Injuries
,
Bone Wires
,
Fracture Fixation, Internal
,
Growth Plate
,
Humerus
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteonecrosis
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Shoulder Joint
,
Humeral Head
pp.353-356
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2016278437
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
15歳男。柔道中、投げ技をかけられ右肩を強打した。右肩の腫れが強く、自動運動は疼痛のためできなかった。単純X線にてSalter-Harris II型の転位した上腕骨近位骨端線損傷を認めた。MRIにて骨頭内に異常は認めなかった。徒手整復と経皮的鋼線刺入固定術を行った。術後4週で鋼線を抜去し、術後3ヵ月で骨癒合と判断したが、術後9ヵ月時に右肩の疼痛を認めた。単純X線とMRIにて上腕骨頭内に異常所見を認め、上腕骨頭壊死と診断した。スポーツ活動を禁止し、経過観察したところ、疼痛は消失した。2年9ヵ月後、右肩痛は感じられず、関節可動域も正常であった。
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.