発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049572
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症例1(30歳男).MRIで上腕骨頭の陥没変形と軟骨下骨の一部遊離,骨幹部の広範な骨壊死部を確認できた.関節鏡では上腕骨頭関節軟骨に亀裂と滑膜炎を認め,関節鏡下に関節軟骨の亀裂部分を切除して滑らかにした.症例2(42歳男).MRIで肩甲上腕関節の関節水症と上腕骨頭に陥没を伴う変形を認めた.関節鏡では滑膜炎所見,上腕骨頭と肩甲関節窩の関節軟骨剥離および磨耗所見を認めた.関節鏡視下に滑膜増殖部分の切除,剥離関節軟骨の切除,および数個の関節軟骨性遊離体を摘出した.症例3(31歳男).MRIで上腕骨頭内に広範な骨壊死病変と離断線形成,関節面の陥没変形を認めた.関節滑膜炎と関節拘縮と診断し,関節鏡視下に滑膜切除と授動術を施行した.術前画像診断は潜水病性上腕骨頭壊死の把握に有用であるが,関節内病変の確認と低侵襲手術には関節鏡が有用であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005