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特集 障害児教育
肢体不自由養護学校における臨床指導医の役割
The Role of Physiatrists for the Educational Training in a School for Physically Handicapped Children.
佐鹿 博信
1
,
半澤 直美
2
,
陣内 一保
3
Hironobu Sashika
1
,
Naomi Hansawa
2
,
Kazuho Jin-nai
3
1横浜市立大学医学部附属浦舟病院リハビリテーション科
2神奈川県立こども医療センターリハビリテーション科
3神奈川県立ゆうかり園
1Department of Rehabilitation Medicine, Urafune Hospital of Yokohama City University, School of Medicine
2Department of Rehabilitation Medicine, Kanagawa Children's Medical Center
3Yukari-en Rehabilitation Center for Physically Handicapped Children
キーワード:
肢体不自由養護学校
,
養護・訓練
Keyword:
肢体不自由養護学校
,
養護・訓練
pp.647-652
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107664
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はじめに
近年,肢体不自由児に対する学校教育は,一般校の施設整備と統合教育の流れのなかで大きく変容してきている.肢体不自由養護学校の児童生徒の60%から70%を脳性麻痺が占めるようになり,重度重複障害化が指摘されてからすでに久しい1).横浜市では,車いす使用の障害児であっても心理行動障害などを重複していなければ一般校へ通学するのがあたりまえになってきている.ちなみに1993年度の横浜市の学齢期(小中学校)の肢体不自由児は,228名が肢体不自由養護学校(うち11名が訪問指導)へ通学し,235名が一般校の普通級または特殊学級へ通学している(車いす使用は約50名)2).横浜市大リハビリテーション科では,全ての市立肢体不自由養護学校に臨床指導医(リハビリテーション専門医)を派遣し,医学的リハビリテーションの立場から養護・訓練に対して臨床指導を行ってきた3).そこで,肢体不自由養護学校の市立上菅田養護学校(小中高等部在籍児童生徒数156名)の児童生徒の障害と臨床指導医(校医ではない)による養護・訓練指導,および障害の変化などについて検討し,臨床指導医の役割を考察した.
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