Japanese
English
特集 障害児教育
視覚障害児教育の現況と問題点
Present Status and Problems of Teaching the Visually Handicapped Children.
香川 邦生
1
Kunio Kagawa
1
1筑波大学
1University of Tsukuba
キーワード:
少人数化
,
障害の多様化
,
視覚障害教育センター
,
通級による指導
,
視覚障害教育の専門性
Keyword:
少人数化
,
障害の多様化
,
視覚障害教育センター
,
通級による指導
,
視覚障害教育の専門性
pp.653-657
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107665
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近年における視覚障害教育をめぐる状況の変化
わが国における近代的な視覚障害教育は,明治11年の京都の盲啞院の開校以来110有余年の歴史を数えており,この歴史の流れの中で多くの優れた実践が積み重ねられ受け継がれてきた.今日の視覚障害教育は,こうした歴史の積み重ねの上に,施設・設備,教育内容・方法等の目覚ましい充実をみるに至っている.
しかしながら近年,医学の進歩や社会情勢の変化,さらには出生率の低下等によって,盲学校や弱視学級に在籍する児童生徒の著しい減少傾向,親の統合教育への指向,重複障害児の比率の増加,教職員異動の機械化と専門性の維持の困難性の増大等さまざまの問題を抱えるに至っている.また,こうした状況の変化とともに,障害者を取り巻く社会情勢の変化への対応も大きな課題となっている.
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