Japanese
English
研究と報告
肢体不自由養護学校での職能の訓練
Occupational Therapy in the School for Handicapped Children
高尾 輝子
1
,
山本 創二
1
,
西村 美由貴
1
Teruko TAKAO
1
1大阪府立堺義護学校
pp.59-61
発行日 1968年8月9日
Published Date 1968/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100141
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はじめに
昭和32年に公立養護学校整備特別措置法が施行され,肢体不自由教育が公教育として本格的に軌道にのせられてから,10年になろうとしている。昭和32年当時の肢体不自山養護学校は5校で,その就学者は約500名にすぎなかったが,今日においては,68校を数え,その就学者は約9200名に達している。
このように,この10年間の肢体不自由教育の発展,特に量的な拡大は注目すべきものがある。その反面,医学の進歩によって,結核性の骨関節疾患児やポリオ児などの数の減少につれて,相対的に脳性麻痺児の比率が高まり,教育的リハビリテーションの手が次第に重度心身障害児にも及ぶようになってから,肢体不自由養護学校において脳性麻痺児の数がだんだん増加してきている。
本校におけるCP児の占有率をみても,昭和31年には53.4%であったものが,42年では87.7%と大幅に増加している。現在の肢体不自由養護学校ではCP児の療育が中心になっているといっても過言ではない。
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