Japanese
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特集 障害児教育
進路指導の周辺―育つ環境と働く環境の間のギャップ
Issus around the Vocational Guidance: Gaps between the Environment for Growing and the Environment for Working.
西村 晋二
1
Shinji Nishimura
1
1日本障害者雇用促進協会障害者職業総合センター職業準備訓練課
1Japan Association for Employment of the Disabled, National Institute of Vocational Rehabilitation
キーワード:
進路相談
,
育つ環境
,
働く環境
,
タテの関係
Keyword:
進路相談
,
育つ環境
,
働く環境
,
タテの関係
pp.643-646
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107663
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はじめに
障害者職業センターの業務のなかで非常に大きな部分を占めているのが進路相談です.その業務の中で,強く感じることの一つが,二つの環境の間のギャップの問題です.
障害児たちが就職しようとする時,家庭や学校等の育つ環境と,新たに入って行こうとする一般企業という働く環境の間には大きなギャップがいろいろ横たわっています.
つまり育つ環境では彼らにとって当たり前だったことが,働く環境では当たり前では全くない.そして働く環境で当たり前とされることが育つ環境では全く当たり前なことではない,ということがたくさんあります.そのギャップが,彼らにとって余りにも大きい障害であり,障害児が職場に適応でき難い原因の一つになっている,と私は思っています.そして厄介なことに,障害児本人たちはもちろん,育成サイドの方々にも,そして雇用サイドの方々にも,ギャップとして案外意識されていないことです.
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