Japanese
English
研究と報告
脳性麻痺例に対する改良型SSO(Sitting Support Orthosis)の経験
The Improved Sitting Support Orthosis (SSO) for the Cerebral-palsied Patients.
原 行弘
1
,
里宇 明元
2
,
千野 直一
1
Yukihiro Hara
1
,
Meigen Liu
2
,
Naoichi Chino
1
1慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
2埼玉県立障害者リハビリテーションセンター理学診療科
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
2Department of Rehabilitation Medicine, Saitama Prefectural Rehabilitation Center
キーワード:
脳性麻痺
,
坐位保持装具
Keyword:
脳性麻痺
,
坐位保持装具
pp.411-417
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107614
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はじめに
重度の脳性麻痺(以下,CPと略)においては,体幹変形の存在や筋緊張の異常などにより坐位保持が困難な症例が少なくない.これらの症例に対する坐位保持のアプローチは脊柱変形の進行遅延,安息性,ADL能力の向上,介護の容易化などの観点から重要である.そのため今日までに各種の工夫がなされてきたが,なかでもGillette type sitting support orthosis1,2)は,装具の考え方を基本として変形が強い症例にも適合しうるという利点があり,われわれを含めていくつかの施設で用いられてきた.しかしながら,本装具にはシートの角度が変えられない,通気性が悪い,重いなどの問題があった.今回われわれはこれらの点に関し改良を加えるとともに,改良型Sitting Support Orthosis(以下,SSOと略す)の効果を脊柱変形,筋緊張の評価および介護者へのアンケート調査により検討したので報告する.
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