Japanese
English
症例報告
仮性球麻痺と頸椎骨棘により嚥下障害を来した1症例
Dysphagia due to Pseudobulbar Palsy and Cervical Osteophytes: A Case Report.
都丸 哲也
1
,
原 行弘
1
,
正門 由久
1
,
木村 彰男
1
,
千野 直一
1
,
戸山 芳昭
2
Tetsuya Tomaru
1
,
Yukihiro Hara
1
,
Yoshihisa Masakado
1
,
Akio Kimura
1
,
Naoichi Chino
1
,
Yoshiaki Toyama
2
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
2慶應義塾大学医学部整形外科
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
2Department of Orthopedic Surgery, Keio University School of Medicine
キーワード:
嚥下障害
,
頸椎骨棘
,
仮性球麻痺
,
嚥下造影検査
,
包括的リハビリテーション・アプローチ
Keyword:
嚥下障害
,
頸椎骨棘
,
仮性球麻痺
,
嚥下造影検査
,
包括的リハビリテーション・アプローチ
pp.655-658
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108425
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はじめに
多発性脳梗塞の仮性球麻痺による嚥下障害は日常のリハビリテーション診療でしばしば経験されることである.一方,Forestier病や頸椎前方固定術後の頸椎骨棘形成によって嚥下障害が惹起されるという報告も散見される.しかし,仮性球麻痺という機能的障害と頸椎骨棘という器質的障害の2つの要素を併せ持った嚥下障害の症例報告はほとんどない.今回,われわれはこのような症例に対して,嚥下造影検査(以下,VFGと略)により繰り返し評価を行い,機能的障害に対するリハビリテーションと頸椎骨棘除去術により,嚥下障害を治療した症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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