Japanese
English
紹介
対麻痺患者に対する底・背屈制御付き足継手を用いたプラスチック短下肢具の試み
Plastic Ankle-Foot Orthosis with Double-stopped Ankle Joint for a Paraplegic Patient.
藤原 俊之
1,2
,
原 行弘
1
,
赤星 和人
1
,
小川 真司
1
,
千野 直一
3
,
岡本 勝治
4
Toshiyuki Fujiwara
1,2
,
Yukihiro Hara
1
,
Kazuto Akaboshi
1
,
Shinji Ogawa
1
,
Naoichi Chino
3
,
Katsuji Okamoto
4
1国立療養所村山病院リハビリテーション科
2慶応義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
3慶応義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
4好和義肢製作所
1Department of Rehabilitation Medicine, National Murayama Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
4Kowa-Gishi Co.
キーワード:
底・背屈制御付き足継手
,
プラスチック短下肢装具
,
対麻痺
,
脊髄損傷
Keyword:
底・背屈制御付き足継手
,
プラスチック短下肢装具
,
対麻痺
,
脊髄損傷
pp.791-793
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108733
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はじめに
L3レベル以下の腰髄損傷患者では両側短下肢装具を用いて歩行が可能とされている.
一般的に短下肢装具としては,両側金属支柱付短下肢装具およびプラスチック短下肢装具が用いられている.また,足関節の底・背屈の制御は主にクレンザック足継手が用いられているが,重量や外観上の問題がある.
一方,従来のプラスチック短下肢装具では,底・背屈の細密な制御が困難である.また,踵接地から立脚中期にかけて膝にかかる屈曲モーメントのため膝折れを起こしやすく,また,そのモーメントを減少させるために足関節背屈を減じると,股関節伸展が困難となり,前方への重心移動が困難となる.
そこでわれわれは底・背屈制御付き足継手を用いたプラスチック短下肢装具を開発し,腰髄損傷後完全対麻痺患者の歩行障害に対する有用性を検討したので報告する.
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