Japanese
English
特集 脳卒中リハビリテーションにおける合併症のマネージメント
高血圧症
Control of Hypertension with Stroke.
川平 和美
1
,
田中 信行
1
Kazumi Kawahira
1
,
Nobuyuki Tanaka
1
1鹿児島大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation and Physical Medicine, Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
本態性高血圧症
,
脳卒中
,
脳卒中急性期昇圧
,
脳血流
,
段階的降圧療法
Keyword:
本態性高血圧症
,
脳卒中
,
脳卒中急性期昇圧
,
脳血流
,
段階的降圧療法
pp.1021-1025
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107501
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はじめに
高血圧は脳卒中発症の最大の危険因子であり,一次予防はもちろん,二次予防,すなわち再発予防のためにもその治療は重要であるが,それは単に血圧下降ではなく脳卒中をはじめとする他の心血管障害の防止を目的としたものではなくてはならない.一方,脳卒中急性期には脳圧亢進,脳浮腫にもとづく急性昇圧も高頻度に見られ,慢性期の血圧コントロールとはまた異なった降圧対策が必要である.
すなわち脳卒中リハビリテーションにおける高血圧コントロールは脳卒中急性期の昇圧に対する急速,短期の降圧と,慢性期における各人の高血圧の成因や病態,さらに降圧剤の副作用や他の危険因子への配慮を含めた緩徐で長期的な降圧に分けられる.
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