Japanese
English
特集 リハビリテーションと臨床神経生理学
脳卒中片麻痺における経頭蓋磁気刺激と運動誘発電位
Transcranial magnetic stimulation and motor evoked potentials in stroke patients.
衛藤 誠二
1
,
川平 和美
1
,
田中 信行
1
Seiji Etoh
1
,
Kazumi Kawahira
1
,
Nobuyuki Tanaka
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科運動機能修復学講座機能再建医学
1Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
脳卒中
,
片麻痺
,
経頭蓋磁気刺激
,
運動誘発電位
Keyword:
脳卒中
,
片麻痺
,
経頭蓋磁気刺激
,
運動誘発電位
pp.629-634
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100609
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
経頭蓋磁気刺激(transcranial magnetic stimulation;TMS)は,装置が開発されてから15年以上が経過し,脳の機能に関して多くの知見が得られている.電気刺激のような痛みを起こさずに,頭蓋骨の外から非侵襲的に大脳皮質を刺激できることから,大脳皮質の興奮,抑制のメカニズムや,脳損傷後の神経再構成,脳の可塑性等について研究されている.
TMSで得られるパラメータとして,大脳を刺激して得られた運動誘発電位(motor evoked potential;MEP)の潜時,振幅,閾値,中枢伝導時間,silent periodなどがある.ここでは,これらのパラメータと,脳卒中片麻痺の同側経路,予後予測,機能的再構成について,これまで得られている知見について概説し,われわれのデータと併せて呈示する.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.