Japanese
English
特集 脳卒中リハビリテーションにおける合併症のマネージメント
心疾患
Management of Heart Diseases in Rehabilitation of Hemiplegic Patients.
中村 昭
1
Akira Nakamura
1
1七沢リハビリテーション病院脳血管センター
1Nanasawa Rehabilitation Hospital, The Center of Cerebrovascular Diseases
キーワード:
冠不全
,
不整脈
,
心不全
,
リスク管理
Keyword:
冠不全
,
不整脈
,
心不全
,
リスク管理
pp.1027-1031
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107502
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はじめに
脳卒中患者が持っている心疾患といっても特別のものではないから,基本的には通常の心疾患のマネージメントと同じである.ただしリハビリテーション訓練を行う場合には,どの程度の負荷を課することが可能かという問題がついてくる.
ほとんどの心疾患は治療によって完全に治るということはないから,治療しながらあるいは管理しながら許容範囲において訓練を行うことになる.やや重度の心疾患ではしばらく訓練を見合わせて治療した後に訓練を開始することが必要である.なかにはそのようにしても耐久力が乏しいためにリハビリテーション効果がほとんど上らないケースもある.ごく稀には全くリハビリテーション訓練に耐えられないほどの重度の心疾患の場合もあるが,これはリハビリテーション不適であり,心疾患の治療に専念せざるを得ない.
以下,いくつかの問題について考え,その後で具体的なマネージメントの方策についてまとめてみたい.
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