Japanese
English
研究と報告
腰部脊柱管狭窄症の神経性間欠跛行に対するトレッドミルおよび自転車テスト
Treadmil and Bicycle Tests in Neurogenic Intermittent Claudication of Lumbar Spinal Canal Stenosis.
青木 一治
1
,
平野 孝行
1
,
寺西 智子
1
,
鈴木 信治
1
,
佐多 和仁
1
Kazuji Aoki
1
,
Takayuki Hirano
1
,
Satoko Teranishi
1
,
Nobuharu Suzuki
1
,
Kazuhito Sata
1
1NTT東海総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, NTT Tokai General Hospital
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
神経性間欠跛行
,
トレッドミルテスト
,
自転車テスト
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
神経性間欠跛行
,
トレッドミルテスト
,
自転車テスト
pp.863-867
発行日 1993年10月10日
Published Date 1993/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107464
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はじめに
腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal canal stenosis;LSCS)は,一般に多彩な自覚症状を有するが,特有の他覚的所見に乏しく,確定診断が得られにくいことがある.特徴的な愁訴は,神経性間欠跛行である1).これは歩行負荷によって,殿部や下肢に症状を生じたり,また,安静時にあった症状が増悪し,椅座位や前屈姿勢をとることによって軽快する.この神経性間欠跛行の様態を詳細に把握することがLSCSの診断に必要である.また,LSCSの患者は高齢者が多く,足背動脈の拍動も触知できないような血管障害を伴っている場合が比較的多く,そのためにも血管性間欠跛行との鑑別が必要となる2).われわれは1981年からトレッドミルテストと自転車テストを行い,神経性間欠跛行を観察し,血管性間欠跛行との鑑別に用いている.今回LSCS患者を対象に,これらのテストの有用性を検討したので報告する.
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