Japanese
English
研究と報告
腰部脊柱管狭窄症の神経性間欠跛行に対する超音波療法
Ultrasound Therapy for Neurogenic Intermittent Claudication due to Lumbar Spinal Canal Stenosis.
青木 一治
1
,
平野 孝行
1
,
坂部 みほ子
1
,
川合 孝代
1
,
鈴木 信治
1
,
佐多 和仁
1
Kazuji Aoki
1
,
Takayuki Hirano
1
,
Mihoko Sakabe
1
,
Takayo Kawai
1
,
Nobuharu Suzuki
1
,
Kazuhito Sata
1
1NTT東海総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, NTT Tokai General Hospital
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
神経性間欠跛行
,
超音波療法
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
神経性間欠跛行
,
超音波療法
pp.317-321
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107592
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はじめに
腰部脊柱管狭窄症(Lumbar spinal canal stenosis;LSCS)は高齢者に多く,高齢化が進む現在その発生頻度は高くなってきている1).本疾患に特徴的な症状は神経性間欠跛行である2).これに対する治療は,保存的療法と手術的療法とに分けられるが,LSCSは高齢者に多いため,種々の合併症により手術が困難な場合も少なくない.保存的療法には極超短波やホットパックなどの温熱療法や装具療法,あるいはブロック療法などが一般に行われている3-8).しかしこれらの療法は,短期的にも長期的にも患者の思うような効果が得られにくいのが現状である.
当整形外科では超音波の神経に対する効果に着目し,1979年より種々の絞扼性末梢神経障害に対する治療に超音波を用いてきた9).今回,神経性間欠跛行を呈するLSCS患者に超音波療法を行い,良好な結果を得ているので報告する.
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