Japanese
English
研究と報告
脳損傷後遺症者の社会生活の予後に関連する初期情報の検討
Prediction of Social Status in Brain Damaged Persons.
児玉 明美
1
,
藤森 達朗
1
,
今村 哲夫
1
Akemi Kodama
1
,
Tatsuro Fujimori
1
,
Tetsuo Imamura
1
1東京都心身障害者福祉センター
1Tokyo Metropolitan Rehabilitation Center for the Physically and Mentally Handicapped
キーワード:
社会的子後
,
同居者
,
生活拠点
,
経済状況
,
就労
Keyword:
社会的子後
,
同居者
,
生活拠点
,
経済状況
,
就労
pp.771-777
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107442
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はじめに
脳卒中や頭部外傷など脳損傷後遺症者の社会的予後を予測することは,障害の種類や程度が多様なため困難であると言われている.しかし脳損傷後遺症者の個別福祉プログラムを設計するためには,将来の社会生活に関する見通しを得ることが重要である.脳損傷後遺症者のうち,脳血管障害者の長期的な予後に関する研究においては,これまで生存率,身体機能,歩行および移動能力,ADLを中心に検討されているが,社会生活について検討を試みた研究業績はほとんど見当たらない1-3).このことは頭部外傷後遺症者に関しても同様である.
そこで,本研究においては,脳損傷後遺症者に対する個別福祉プログラムの設計指針を得ることをねらいとして,東京都心身障害者福祉センターにおいて得られた「初期情報」とその後の社会生活との関連性について検討することを目的とした.
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