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短報
在宅生活を継続している神経難病患者の障害の特徴について―東京都立神経病院の神経難病患者に対する在宅診療活動を通して
Characteristics of Disability of Chronic Neurological Patients receiving Home Medical Care.
三宅 直之
1
,
尾花 正義
1
,
広瀬 和彦
1
,
田辺 等
1
Naoyuki Miyake
1
,
Masayoshi Obana
1
,
Kazuhiko Hirose
1
,
Hitoshi Tanabe
1
1東京都立神経病院
1Tokyo Metropolitan Neurological Hospital
キーワード:
神経難病患者
,
在宅ケア
Keyword:
神経難病患者
,
在宅ケア
pp.778-780
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107443
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はじめに
神経難病患者に対する在宅ケアの必要性が叫ばれる一方で,その有機的なシステムの展開は,未だ十分な状態には至っていない.このような状況の中,東京都立神経病院(以下,当院と略す)における神経難病患者在宅診療活動は,1974年の試行から始まり,1980年の開院以来,病院の一事業として各部門のスタッフが相互に関わりあう形で,現在に至るまで行われてきている.
その概要については,これまで川村1)や田中ら2)によって紹介されており,病院全体で行われ,かつ地域の医療・保健・福祉との連携もとられているということで,在宅診療事業としては理想的に展開され,現在まで継続されてきている.
今回は,当院の在宅診療活動の対象となっている神経難病患者のうち,その症状の進行を踏まえて,現在まで在宅生活を継続してきている患者について,その障害の特徴を能力障害(低下),社会的不利を中心に調査したので報告する.
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