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増大特集 知っておきたいリハビリテーション・テクニック
機能障害へのアプローチ
機器を用いた訓練―CPM;持続的他動運動訓練
Continuous Passive Motion.
中村 耕三
1
,
大井 淑雄
1
Kozo Nakamura
1
,
Yoshio Ooi
1
1自治医科大学整形外科・リハビリテーションセンター
1Department of Orthopaedic Surgery and Rehabilitation Center, Jichi Medical School
キーワード:
Continuous Passive motion
,
rehabilitation
,
joint surgery
Keyword:
Continuous Passive motion
,
rehabilitation
,
joint surgery
pp.1015-1017
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107200
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目的と基礎的根拠
1.目的
ゆっくりとした連続的に繰り返す他動運動による訓練法である.臨床的には,①関節拘縮,結合織萎縮,組織治癒障害,静脈血栓症など不動による合併症の予防または治療,②関節軟骨の修復,術後腫脹の軽減など関節治癒過程の促進,③疼痛の軽減が目的である.
この機序は,癒着部を剥離するような急速で一期的な他動運動とは異なり,周囲の正常組織を傷害することなく,異常または拘縮を起こした組織をストレッチすることによるものである.訓練の面からみて,①疼痛が比較的少ない1),②早期に可動域の改善が得られる2),③運動に対するmotivationが高まるという利点がある.
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