Japanese
English
論述
人工膝関節置換術後療法における持続的他動運動(CPM)の効果
The Effect of Continuous Passive Motion in the Rehabilitation of the Total Knee Patient
八木 知徳
1
,
松野 誠夫
1
,
小態 忠教
1
,
門司 順一
2
,
安田 和則
2
,
青木 喜満
2
,
佐々木 鉄人
3
Tomonori Yagi
1
1美唄労災病院整形外科
2北海道大学整形外科
3札幌肢体不自由児総合療育センター
1Department of Orthopedic Surgery, Bibai Rousai Hospital
キーワード:
人工膝関節置換術
,
total knee replacement
,
理学療法
,
rehabilitation
,
持続的他動運動
,
CPM
,
continuous passive motion
,
拘縮
,
contracture
Keyword:
人工膝関節置換術
,
total knee replacement
,
理学療法
,
rehabilitation
,
持続的他動運動
,
CPM
,
continuous passive motion
,
拘縮
,
contracture
pp.1042-1047
発行日 1988年9月25日
Published Date 1988/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907936
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抄録:人工膝関節置換術後の関節拘縮を予防する目的で,Salterの開発した持続的他動運動(CPM)を,後療法に取り入れ,従来の徒手訓練例と比較した.CPM群は30例で,術直後より開始し,1サイクル3〜5分,24時間連続1週間施行した.徒手訓練群は40例で,医師や理学療法士による間歇的他動運動を行った.人工膝関節は全てKinematic knee systemを用いた.その結果,CPM群では術後早期から90゜以上の大きな可動域が得られ維持されるので,後療法に苦労しなかった.CPMは創治癒を妨げず,疼痛を抑制し,筋力を早期に回復させる効果があった.しかし術後出血が遷延・増加するので,止血対策を考える必要があると思われた.
CPMを利用すれば,術後の理学療法が容易となり,人工膝関節置換の後療法として有用な方法であると思われる.
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