徹底分析シリーズ 術後慢性痛への挑戦
conditioned pain modulation(CPM)—術後慢性痛が生じるか? CPMを用いて術前に予測する!!
大野 由夏
1
,
小長谷 光
1
Yuka OONO
1
,
Hikaru KOHASE
1
1明海大学歯学部 病態診断治療学講座歯科麻酔学分野
pp.766-771
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201168
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慢性痛の発症には内因性鎮痛系が大きく関与する。身体のある部位に与えた刺激により,別の部位の痛みが抑制される現象を,diffuse noxious inhibitory controls(DNIC)1)またはconditioned pain modulation(CPM)2)と呼び,これらは内因性鎮痛系を評価することができる。
本稿では,CPMの概要,メカニズム,測定法の具体例,CPMの術後慢性痛発症危険因子スクリーニング検査としての可能性について,最新の知見を自験例とともに概説する。
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