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増大特集 知っておきたいリハビリテーション・テクニック
機能障害へのアプローチ
排泄障害に対する訓練―排便
Management of Bowel Dysfunction.
伊勢 眞樹
1
Maki Ise
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
キーワード:
排便障害
,
慢性便秘
,
排便訓練
Keyword:
排便障害
,
慢性便秘
,
排便訓練
pp.1009-1014
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107199
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はじめに
排便障害の放置は多くは慢性的な便秘1,2)を生じ,社会生活を営むうえで本人のみでなく介助を行う家族にとっても精神的に多大な負担となっている.また身体機能への直接的な影響としても,排便時のいきみによる脳・末梢動脈への血流の減少,宿便による腸閉塞や下痢などを生ずることもある3,7).しかし排便障害はその病態が複雑であり生命予後に直接影響を及ぼさないために,機能検査などの評価法や治療法が確立されていないのが現状である.
本稿ではリハビリテーション治療においてよく見られる排便障害である慢性便秘の発症機序と評価法およびそのリハビリテーション・テクニックについて述べる.
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