Japanese
English
増大特集 知っておきたいリハビリテーション・テクニック
機能障害へのアプローチ
排泄障害に対する訓練―排尿
Training of Disturbance in Bladder Control.
福田 道隆
1
,
近藤 和泉
1
,
岩田 学
1
,
石山 隆
1
,
田澤 浩司
1
,
安田 肇
1
,
目時 弘文
2
,
高島 徹
3
Michitaka Fukuda
1
,
Izumi Kondo
1
,
Manabu Iwata
1
,
Takashi Ishiyama
1
,
Kouji Tazawa
1
,
Hajime Yasuda
1
,
Hirofumi Metoki
2
,
Tohru Takashima
3
1弘前大学医学部脳神経疾患研究施設リハビリテーション部門
2黎明郷リハビリテーション病院
3弘前大学医学部泌尿器科
1Department of Rehabilitation Medicine, Institute of Neurological Diseases, Hirosaki University School of Medicine
2Reimeikyo Rehabilitation Hospital
3Department of Urology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
排尿障害
,
障害分類
,
機能訓練
,
体操療法
Keyword:
排尿障害
,
障害分類
,
機能訓練
,
体操療法
pp.1004-1008
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107198
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
古谷野1)の調査によれば,65歳以上で尿失禁がある2.8%,たまにはある男4.5%,女6.9%,80歳以上では11.3%であったという.福井2)は952名に健康女性のうち,多かれ少なかれ尿失禁のあった女性は304(32%)であったと報告している.
リハビリテーション専門病院での実態を知る目的で,黎明郷リハビリテーション病院に入院中の患者(210名で主として脳卒中患者)の排尿障害を調査した.なんらかの排尿障害のある患者は72名(34.2%)であった.内訳を見ると,男40名,女32名,脳出血26名,脳梗塞36名,脊損2名,その他8名,長谷川スケールは正常5名,境界13名で,両者台わせても24.6%と低く知的能力は低下していた.Barthel Indexは41から60点5名,61~100点6名であり,ADLが自立するといわれている60点以上はわずか8.2%しかなかった.排尿障害の主訴は頻尿10名,尿意切迫4名,残尿感2名,失禁34名,夜尿3名,失語症などのため訴えがはっきりしないもの19名,尿意あり45名,尿意なし14名,その他13名であった.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.