Japanese
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増大特集 知っておきたいリハビリテーション・テクニック
ベッド上訓練から歩行まで
日本的生活様式におけるリハビリテーション―脳卒中片麻痺患者を中心に
The Rehabilitation of the Japanese Life Style (Mainly for the C.V.A.Patients)
小塩 明子
1
,
山中 良二
1
,
服部 拓自
1
Akiko Koshio
1
,
Ryoji Yamanaka
1
,
Takuji Hattori
1
1NTT伊豆逓信病院リハビリテーションセンターリハビリテーション科
1Rehabilitation Center, NTT Izu-Teishin Hospital
キーワード:
ADL
,
QOL
,
日本的生活様式
,
早期ホーム・エバリュエーション
,
退院前病室
Keyword:
ADL
,
QOL
,
日本的生活様式
,
早期ホーム・エバリュエーション
,
退院前病室
pp.829-833
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107165
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はじめに
わが国において生活様式はかなり変化してきてはいる.ベッドで眠り,イスとテーブルで食事をするといった光景も今や当たりまえとなっている.しかし日本的な生活様式がなくなってしまったわけではない.玄関を入ればまず靴を脱ぐ,そして上がり框は数センチから数十センチあるのが普通である.部屋は幾つもに仕切られていて狭く,部屋と部屋との間には敷居があり段差を作っている.ワンルームマンションなどの例外を除けば少なくとも一室は畳の部屋を有するであろう.日本人にとって畳は生活の一部であり,特に年寄りの間からは「畳でないとぐっすり眠れない,落ち着かない」といった声がよく聞かれる.畳の居間にこたつでみかんを食べながら一家団らんという光景は日本人の郷愁を誘う.
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