Japanese
English
調査
労働年齢で発症した片麻痺患者の職業復帰状況の調査
Vocational Outcome after Medical Rehabilitation of Hemiplegic People under 60 Years of Age.
徳弘 昭博
1
,
小西 明
1
,
平井 正才
1
,
井手 睦
1
,
井川 晴友
1
,
武智 秀夫
1
Akihiro Tokuhiro
1
,
Akira Konishi
1
,
Masatoshi Hirai
1
,
Makoto Ide
1
,
Harutomo Ikawa
1
,
Hideo Takechi
1
1吉備高原医療リハビリテーションセンター
1Kibikogen, Rehabilitation Center for Employment Injuries
キーワード:
一般就労
,
片麻痺
,
職業復帰
Keyword:
一般就労
,
片麻痺
,
職業復帰
pp.689-693
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107137
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はじめに
生産年齢で発症した勤労者の片麻痺では当然職業復帰がひとつのゴールとなる.これまでにも職業復帰の率や,これに関係する要因などについての検討がなされてきた1~5).
しかし,職業復帰と一口にいってもその定義について統一されたものはない6).生産性が重視される一般就労と生きがい的な就労である福祉的就労とではその質において大きな差があるにもかかわらず医学的リハビリテーションの分野でははっきりと区別されていないようである.また,いわゆる“tax payer”としての社会復帰はリハビリテーションの理想とされながら,わが国においてはこれまで一般就労への復職率についてまとまった報告はない.
私たちは今回60歳以下で発症した片麻痺患者を対象として医学的リハビリテーションが終了したあとの社会復帰の状況を知り,一般就労に復帰したものの率を明らかにし,これに至る条件を分折する目的で調査を行った.ここでいう社会復帰とは医療の場から生活の場にもどることを指すものである.
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