Japanese
English
研究と報告
片麻痺患者の口腔衛生について
Oral Hygiene of Hemiplegic Patients.
新谷 悟
1
,
松村 智弘
2
,
武智 秀夫
3
Satoru Shintani
1
,
Tomohiro Matsumura
2
,
Hideo Takechi
3
1吉備高原医療リハビリテーションセンター歯科
2岡山大学歯学部口腔外科学第2講座
3吉備高原医療リハビリテーションセンター整形外科
1Department of Dentistry, Kibi Kogen Medical Rehabilitation Center
2Department of Oral and Maxillofacial Surgery Ⅱ, Okayama University Dental School
3Department of Orthopedic Surgery, Kibi Kogen Medical Rehabilitation Center
キーワード:
片麻痺
,
口腔衛生
Keyword:
片麻痺
,
口腔衛生
pp.395-398
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107611
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はじめに
吉備高原医療リハビリテーションセンターの歯科では,平成元年4月より,主に身体障害者の歯科治療を中心として本格的な診療を行っている.リハビリテーション治療は一般の内科的安静治療などと異なり,患者自らが自身の能力障害を少しでも向上させようとする,いわば行動的な療法である.そのために,まず必要である良好な栄養状態,すなわち食事摂取能力の獲得という点で歯科の役割は大きいと考えられる.
種々の身体障害を持つ患者のなかで,片麻痺患者における口腔衛生の自立は困難な点が多い.また,これら片麻痺患者の口控衛生を管理,指導する際に必要と思われるBrunnstrom stageやADL評価に見合った口腔清掃指導や義歯着脱,義歯清掃指導の要項も未だ作成されていないのが現状である1).
そこで今回,筆者らは,片麻痺患者の口腔衛生を管理するにあたり,その実態を知る目的で障害の程度ならびに口腔機能,口腔および義歯清掃状態を調査した.
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