Japanese
English
特集 子供のリハビリテーション
Ⅱ.脳性麻痺のリハビリテーション
脳性麻痺の整形外科的治療
Orthopedic Management of Cerebral Palsy.
江口 壽榮夫
1
,
市川 徳和
1
,
横田 忠明
1
Sueo Eguchi
1
,
Norikazu Ichikawa
1
,
Tadaaki Yokota
1
1高知県立子鹿園
1Kojikaen, Kochi Prefectural Institute for Crippled Children.
キーワード:
整形外科的手術
,
フェノールブロック
,
装具
Keyword:
整形外科的手術
,
フェノールブロック
,
装具
pp.749-752
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106604
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Ⅰ.整形外科の役割り
Nicolas Andry(1658-1742)が提唱したorthopedieの名は,最初は小児期の変形を予防し,かつ矯正する術の意味であった.日本では明治39年に田代義徳が整形外科と訳し,「整形外科の目的は主として骨骼もしくは関節における形成の変化を生理的に矯正し,もって生理的運動を営為せしめるとするにあり」としたといわれる1).つまり,変形の矯正と機能の回復が同時にえられることが不可欠であるといえる.脳性麻痺(以下CPと略す)における整形外科的治療は,それ自体でCPを治しうるものではないので,機能回復(小児の場合は機能向上)優先の考え方をとらざるをえなく,しかもCPの療育体系の中でその効果をあげるという意味で価値がある,ということを忘れてはならない.しかし整形外科的治療には,手術の他にも色々の手段が幅広くあるので,CP児のリハではその有用性は大きい.
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