特集 地域包括ケアシステムと小児理学療法
小児整形外科病棟における理学療法と退院支援
井上 和広
1
,
西部 寿人
1
,
福士 善信
1
,
藤田 裕樹
2
,
松山 敏勝
3
Kazuhiro Inoue
1
1北海道立子ども総合医療・療育センター
2北海道立子ども総合医療・療育センター整形外科
3札幌市子ども発達支援総合センター整形外科
キーワード:
脳性麻痺
,
小児整形外科疾患
,
整形外科的手術
,
退院支援
,
地域連携
Keyword:
脳性麻痺
,
小児整形外科疾患
,
整形外科的手術
,
退院支援
,
地域連携
pp.985-991
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200371
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年の周産期,新生児医療の進歩により早産低出生体重児や重篤な障がいをもつ子供たちの救命率は増加しており,小児リハビリテーションの対象が多種多様化するなか,小児整形外科的治療が必要な脳性麻痺や小児整形外科疾患もいまだ少なくはない.全国の肢体不自由児施設や病院では,脳性麻痺や小児整形外科疾患に対する整形外科的手術や術前後の理学療法が施行されているが,その治療方針や内容はそれぞれの施設や地域により異なる現状にある.また退院後の支援内容や地域連携との関連性を論じているものは少ない.
本稿では,主に脳性麻痺や小児整形外科疾患のなかでも比較的頻度の高い骨形成不全症や軟骨無形成症について,当センターにおける整形外科的治療や理学療法,またその退院支援や退院後の地域連携について,実践例を挙げ解説する.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.