Japanese
English
総説
片麻痺の上肢(2)
The upper extremity of hemiplegia (Series Ⅱ).
福井 圀彦
1
Kunihiko Fukui
1
1神奈川県老人福祉事業団七沢病院
1Nanasawa Hospital, Institute of Rehabilitation and Geriatrics Research.
キーワード:
共同運動の分離
,
機能の評価
,
フェノールブロック
,
整形外科的手術
,
障害の受容
Keyword:
共同運動の分離
,
機能の評価
,
フェノールブロック
,
整形外科的手術
,
障害の受容
pp.329-335
発行日 1973年3月10日
Published Date 1973/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102893
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Ⅲ.上肢共同運動の分離について
片麻痺の上肢は下肢に比べて共同運動が多彩である.これは裏をかえせば共同運動を筋再教育に使い易いということであり,P.N.F. パターンの中で多く利用されていることは衆知のことであるが,ここではその細かい内容について触れようとは思わない.
改善の順調なものは特別な指導,訓練をするまでもなく,共同運動から分離動作へと移行してゆくものであるが,一部分離しかかったまま低迷する例も少なくない.したがってBrunnstromのstage 3の後半に入ったら(筆者はこれを3Bと称して,屈曲および伸展共同運動がともに可能になった状態をさし,これに対してそのどちらかが可能な状態を3Aと称している),分離動作へ移行する訓練が望ましい.
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