Japanese
English
講座 麻痺性構音障害と嚥下障害(3)
嚥下障害
Rehabilitation of Dysphagia.
才藤 栄一
1
,
千野 直一
2
Eiichi Saitoh
1
,
Naoichi Chino
2
1東海大学医学部付属大磯病院リハビリテーション室
2慶應義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University Oiso Hospital.
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine.
キーワード:
嚥下障害
,
摂食障害
,
videofluorography
Keyword:
嚥下障害
,
摂食障害
,
videofluorography
pp.215-222
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106482
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はじめに
リハビリテーション(以下リハビリと略す)の場面では,しばしば嚥下障害を有する患者と出会うが,そのような時,どう対処すべきであろうか?
摂食―嚥下は,生命維持に不可欠で,かつ本能の一部をなす行為―運動である.しかし,その主たる場である咽頭が,やはり生命維持に欠かせない呼吸運動の場でもあるため,嚥下には精巧な神経筋機構が要求されている.従ってその障害により,患者は,低栄養・脱水状態,食事という楽しみの喪失,誤嚥性肺炎や窒息の危険,など様々な困難をこうむることになる.
本論文では,このような人々に対し我々が行っているアプローチを紹介し,嚥下障害のリハビリの現状と問題点を示す.
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