Japanese
English
研究と報告
非流暢型失語における高次動作性障害と日常生活動作との関連について
ADL in Non-fluent Aphasics with Apraxia.
前島 伸一郎
1
,
土肥 信之
1
,
梶原 敏夫
1
,
近藤 由実
1
,
重野 幸次
2
Shinichiro Maeshima
1
,
Nobuyuki Dohi
1
,
Toshio Kajiwara
1
,
Yoshimi Kondo
1
,
Kouji Shigeno
2
1藤田学園保健衛生大学医学部リハビリテーション医学教室
2伊豆韮山温泉病院神経内科
1Department of Rehabilitation Medicine, Fujita Health University, School of Medicine
2Department of Neturology, Izu Nirayama Rehabilitation Hospital
キーワード:
失行症
,
日常生活動作
Keyword:
失行症
,
日常生活動作
pp.877-881
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106378
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はじめに
近年,高次大脳機能障害が脳卒中患者のリハビリテーション(以下,リハ)における阻害因子として注目され,診断から日常生活に及ぼす影響や訓練法まで議論されるようになってきた.一般に,劣位半球病変で生ずる視空間失認は種々の机上テストばかりか,日常生活動作(以下,ADL)においても,その障害がしばしば顕著に現れることがあるため,気づくことが多い1,2).しかし,優位半球病変で生ずる失行症あるいは高次動作の障害は一見して分かりにくく,しばしば失語症の陰に隠れていることが多い.我々は重度失語症患者にみられる高次動作の障害に注目し,検査上だけでなく日常生活場面でどのように反映されているかを検討した.
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