Japanese
English
症例報告
リハビリテーション医療における患者・治療者関係,患者・家族関係―高位脊髄損傷の1例を通して
Psychological Relationships between Patient and Rehabilitation Staffs or Patient's Family.
豊倉 穣
1
,
石田 暉
1
,
本田 哲三
2
,
才藤 栄一
3
,
村上 恵一
2
Minoru Toyokura
1
,
Akira Isida
1
,
Tetsumi Honda
2
,
Eiichi Saitoh
3
,
Keiichi Murakami
2
1東海大学大磯病院リハビリテーション科
2東海大学医学部リハビリテーション科
3慶応大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University Oiso Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine
3Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
リエゾンカンファレンス
,
患者・治療者関係
Keyword:
リエゾンカンファレンス
,
患者・治療者関係
pp.883-885
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106379
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はじめに
リハビリテーション医療の対象とする身体障害者には,単に「身体的側面」だけでなく「心理・社会的側面」への対応が必要なことも決して少なくない.なぜならば,リハビリテーション・チームアプローチの中には,患者,家族,治療者の心理が複雑に錯綜し,さまざまな心理的あるいは役割上の葛藤が生じるからである.当院では,これら問題の検討の場として昭和61年4月より精神科医を交えたリエゾンカンファレンス(以下LCと略す)を開催している.その概要(保坂3),才藤6))やリハビリテーション医療における意義(小山4))についてはすでに報告した.今回,LCにおいて,患者・治療者および患者・家族関係について検討を行った高位脊髄損傷の1例を紹介し,チームアプローチにおけるこれらの問題点を考察する.
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