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特集 リハビリテーションの効果
日常生活動作の訓練効果(頸損)および日常生活動作評価法の検討
Training Effect of ADL (Quadriplegic Patients) and A Study of An Evaluation Method in ADL.
安藤 徳彦
1
,
栃久保 修
2
,
大井 進
2
,
古川 昭人
3
,
福山 英明
3
,
谷口 裕
3
Norihiko Ando
1
1神奈川県総合リハセンターリハ医学科
2神奈川県総合リハセンター研究部情報管理科
3神奈川県総合リハセンターリハビリテーション部OT科
1Kanagawa-ken General Rehabilitation Center.
キーワード:
日常生活動作
,
頸髄損傷
,
多変量解析
,
主成分分析
,
妥当性と信頼性
Keyword:
日常生活動作
,
頸髄損傷
,
多変量解析
,
主成分分析
,
妥当性と信頼性
pp.579-585
発行日 1977年8月10日
Published Date 1977/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103827
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Ⅰ.頸髄損傷と日常生活動作
1955年,LongとLawtonは脊髄損傷者の機能的・社会的到達目標を麻痺高位に分類して報告した1).以来,17年が経過して,外部駆動力源を利用した補装具の開発や,社会環境の整備も進み(前者については荻島2),American Academy of Orthopedic Surgery3)の著作によく整理紹介されている),なお今後の発展が期待される所ではあるが,現状はLongの述べる内容が細部を除き,ほとんどそのまま通用してしまうのがむしろ残念な程である4).
Symingtonは12名の頸損患者の機能的・社会的予後を報告し,脊損センターにおける早期リハビリテーションの開始が良好な結果に結びつくと述べている5).一方,社会環境の異なるわが国の頸損患者のADLと社会的予後に関する論文報告は極めて少なく,わずかに高口6),濱島7)の一覧表提示をみるのみであり,ここでも,目標達成上の身体的阻害因子については詳述されていない.
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