Japanese
English
短報
脳卒中早期リハビリテーション患者の入院中再発の検討―予備的報告
Recurrence of Stroke in Early Implementation of Rehabilitation: Preliminary report.
積 勉
1,2
,
近藤 克則
1
,
戸倉 直実
1
,
二木 立
3
Tsutomu Seki
1,2
,
Katsunori Kondo
1
,
Naomi Tokura
1
,
Ryu Niki
3
1代々木病院理学診療科
2立川相互病院リハビリテーション科
3日本福祉大学社会福祉学部
1Department of Rehabilitation Medicine, Yoyogi Hospital
3Japan University of Social Welfare
キーワード:
脳卒中早期リハビリテーション
,
脳卒中再発率
Keyword:
脳卒中早期リハビリテーション
,
脳卒中再発率
pp.631-632
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106327
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- Abstract 文献概要
はじめに
脳卒中再発の研究は少なくないが,それらのほとんどは発症後一定期間を経た慢性期患者を対象としている.今回,我々は脳卒中早期リハビリテーションのリスク管理研究の一環として,発症後早期に当院に入院した脳卒中患者約2,000人を対象として入院中の再発の実態を検討した.その結果,入院中の再発の約6割は入院後2週間以内に集中していたが,それらの6割は本格的リハビリテーション開始前の患者に起こっており,早期から座位耐性訓練や起立・歩行訓練を施行できた患者では,入院後2週間以内の再発率はわずか0.5%にすぎないことが明らかになった.
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