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特集 脳卒中リハビリテーションにおける評価
脳卒中片麻痺患者の歩行能力評価
Evaluation of Walking Capacity in Hemiparetic Stroke Patients.
鈴木 堅二
1
,
中村 隆一
1
Kenji Suzuki
1
,
Ryuichi Nakamura
1
1東北大学医学部附属リハビリテーション医学研究施設
1Institute of Rehabilitation Medicine, Tohoku University School of Medicine.
キーワード:
脳卒中片麻痺
,
歩行能力
Keyword:
脳卒中片麻痺
,
歩行能力
pp.507-513
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106087
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はじめに
脳卒中片麻痺患者の歩行能力の評価では,歩行周期の時間・距離の計測,運動学的や運動力学的分析が好んで行われてきた.しかし,歩行速度や歩行周期の計測を除いては臨床応用は実用化されていない.
歩行機能の改善,あるいは訓練の視点からは,歩行の評価は歩行速度の決定因の分析と運動効率が重視される.脳卒中患者のリハビリテーションでは,回復あるいは再獲得した歩行機能は実用性があるか,つまり速度や持久性は十分かという指標での評価も不可欠である.
本論では片麻痺患者の歩行能力決定因と能力評価法について考察し,当施設で行われている歩行機能回復の予測と訓練のシステムを紹介する.
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