Japanese
English
特集 随意運動とその障害
脳卒中片麻痺の運動障害とその回復
Impairment of Voluntary Movement and Its Recovery in Stroke Hemiplegia.
北村 純一
1
Jun-ichi Kitamura
1
1日本医科大学附属第2病院リハビリテーションセンター
1Rehabilitation Center, The Second Branch Hospital, Nippon Medical School
キーワード:
脳卒中片麻痺
,
皮質脊髄路
,
脳幹系路
,
病態生理
,
リハビリテーション
Keyword:
脳卒中片麻痺
,
皮質脊髄路
,
脳幹系路
,
病態生理
,
リハビリテーション
pp.1063-1067
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108238
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はじめに
正常人にとっては単純な随意運動である手指の分離運動も,脳血管障害による片麻痺患者にとっては,最も困難な動作のひとつとなる.片麻痺の運動麻痺とその回復に直接に関係する皮質脊髄路と脳幹系路を中心に,ヒトにおける皮質脊髄路と脳幹系路の神経機能解剖の基礎,サルでの切除実験,ヒトにおける錐体路交叉の変異,そしてmagnetic resonance imaging(MRI),経頭蓋磁気刺激や運動関連脳電位などの非侵襲的脳機能検査による最新の知見から,片麻痺患者の運動機能障害の病態生理とリハビリテーション医学との関連について解説する.
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