Japanese
English
短報
脳卒中片麻痺患者の歩行に対するエルゴメータ駆動の効果
An effect of ergometer pedaling for walking in stroke hemiplegic patients.
新野 浩隆
1
,
神谷 晃央
1
,
盧 隆徳
1
,
林 伸浩
1
,
横山 明正
1
,
正門 由久
1
,
木村 彰男
1
Hirotaka Arano
1
,
Akio Kamiya
1
,
Takanori Ro
1
,
Nobuhiro Hayashi
1
,
Akimasa Yokoyama
1
,
Yoshihisa Masakado
1
,
Akio Kimura
1
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
キーワード:
脳卒中片麻痺
,
歩行
,
エルゴメータ
Keyword:
脳卒中片麻痺
,
歩行
,
エルゴメータ
pp.601-603
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100968
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要旨:脳卒中片麻痺患者12名を対象に,ストレングスエルゴメータ(S-Ergo)を正回転または逆回転で駆動し,その前後での歩行能力の変化を比較した.S-Ergoを正回転,逆回転にて10分間駆動した直前,直後の10m歩行所要時間,歩数を計測し,Brunnstrom Stage(Brs),駆動方向で二元配置分散分析,多重比較検討Turkey-Kramer法を行った.その結果,駆動前後,Brs間に有意差を認めなかったが,所要時間については,Brs Ⅳで駆動方向に有意差を認め,逆回転で正回転より有意に所要時間が短縮した.また,Brs Ⅴでは駆動方向に有意差は認めないものの,どちらの駆動方向も,所要時間が駆動前より短縮する傾向を認めた.以上より,中枢神経疾患患者の歩行にS-Ergoを応用する場合,Brsのレベルに応じて回転方向を変えることにより,効果を上げられることが示唆された.
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