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特集 障害評価
障害評価に対する最近の考え方―ADL評価と総合評価を中心に
Recent Concept for Functional Assessment: ADL Instruments and Global Instruments.
大川 嗣雄
1
Tsugio Ohkawa
1
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University.
キーワード:
ADL評価
,
総合的評価
,
Barthel Index
Keyword:
ADL評価
,
総合的評価
,
Barthel Index
pp.291-300
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105807
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Ⅰ.評価とは
リハビリテーション医学では,そのidentityの一つとして障害の評価をあげることが出来る.すでに,障害とは何かについては,1980年のWHOのICIDH1)によって大方のコンセンサスが得られるに至った.すなわち,障害は,機能・形態障害(impairment),能力低下(disability),社会的不利(handicap)の3階層に分けて考えることになる.各々のレベルの定義,分類の慨要は表1に示す.
したがって,各々の障害のレベルに応じた評価が行われる必要があると考えられてきた.実際に各々のレベルに対応して現在用いられる評価を表2に示す.この表を見て明らかなことは,機能形態障害のレベルで用いられている評価の殆どは,従来から整形外科や内科などの診断学の一部として用いられていたものである.(わが国におけるBrunnstromの評価などは例外である).
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